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ミステリの祭典

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球形の季節

作家 恩田陸
出版日1994年04月
平均点6.67点
書評数6人

No.6 7点 ぷちレコード
(2026/06/30 21:11登録)
東北の小都市を舞台に高校生の間で流行る奇妙な噂を調べていく生徒たちの話。
坂井みのりを始め市内数校合同のサークル地歴研のメンバーは噂を調査した結果、その出所が谷津地区にあることを突き止める。一方のみのりは噂だけでなく、金平糖を使った呪いが流行っているのにも気づくが、やがて噂通りに女生徒が失踪を遂げてしまう。
少年少女のナイーブな心理を浮き彫りにした濃やかな筆致で古風な青春小説調の前半もさることながら、超能力少女の苦悩、美少年の陰謀、超自然現象の謎など、オカルト趣向を効かせた中盤のサスペンス演出が素晴らしい。

No.5 8点 文生
(2012/04/10 21:10登録)
平凡な日常が静かに崩れていく様を描いたSF青春ミステリー。
ショッキングな描写はほとんどなく、何かがとんでもないことが起こっているという不穏な空気感だけで物語を引っ張っていく。
ラストでは何ひとつ解明されないまま唐突に終わりを迎え、ミステリーとして考えるのならば論外だが、思春期の漠然とした不安をSFという形を借りて描いた作品としてこれはそれ以外ないという〆だったと思う。

No.4 7点 Tetchy
(2009/12/19 00:09登録)
物語は地方都市のありがちな風景と高校生のありがちな生活から超常的な内容へとシフトしていく。
その因子となるのがある能力を持った4人の高校生たちだ。
この辺の感覚的な用語や描写は後の常野物語に続くのかな?

そして彼ら彼女らが共有しているある世界、「あそこ」がある。そこは暗くて殺伐とした風景が広がっているだけのところなのに、何故か妙に落ち着く場所だ。それは誰もが思春期の頃に抱く逃亡願望、つまり「ここではない何処か」。
物語はどこか鬱屈とした日常から脱出したいと毎日もやもやとした気持ちを抱いている高校生たちが能力者藤田晋の勧誘によって教会へ集うところで終る。
このもどかしさを感じる物語の結び方こそが、身体は大人でも心は未熟な高校生たちが抱く、なんとも説明のつかない不安定な感情を思わせる。
これはこれでいいのだと私は思った。

No.3 4点 桜ノ宮
(2004/07/15 00:48登録)
ん〜っ。いまいち盛り上がらず、謎のまま・・・。自分には難しいですねw

No.2 8点 美来
(2002/06/12 11:49登録)
ミステリ(学園モノ?)と思って読んでいたら、ひっくり返されたような気がします。
非常に不安定な読後感を残します。この話はここで終わりなのですが(いえ、それで良いんですが)、
この続きを知りたいっ。

No.1 6点 ドクター7
(2002/03/29 19:55登録)
街に広がる噂の謎を追うミステリな部分から、超自然的
な話へと。そこが好みの分かれるところかもしれませんが。最後はすこし消化不良ぎみ。これはこれでいいのかな。

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