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ミステリの祭典

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名探偵はどこにいる

作家 霧舎巧
出版日2006年03月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 メルカトル
(2020/08/20 22:16登録)
「わたしたちがやろうとしているのは…殺人なのよ」双子の姉妹は決意とともに終ノ島へ向かう。そして島で死体となって発見されたのは、彼女たちの通う高校の教師だった。さらに二人はそれをネタに脅迫を受け…。後動の“遺志”を継いだ今寺に課せられたのは、「双子の殺人の“無実”を証明する」こと。『名探偵はもういない』に続く「あかずの扉」研究会シリーズ外伝。
『BOOK』データベースより。

何かこう華がないんですよ。事件自体も地味で殺人なのか事故なのかはっきりせず、ストレートに描写がされていない分、面白みがないというか。事件の背後関係ばかりに拘泥されて、方向性が本格じゃないですよ。それよりも、冒頭で語られる主人公で刑事の今寺の青春時代の淡い恋物語の方に興味が持っていかれます。それが最後の最後で結実し、ある意味で満足感は覚えますね。
それにしても、後動の名前が出てきた時はドキッとしましたが、『あかずの扉』の外伝だったんですね。知らずに読んで驚きましたけど、別にそうである必然性はなかったと思います。

正直もう少し歯応えがある作品だと信じていました、その意味では裏切られました。物語の芯がしっかりせず、登場人物が多く紆余曲折し過ぎじゃないでしょうか。真相が明かされてもスッキリしないし、途中の煩雑さが拭い去れない恨みが残りました。

No.1 5点 江守森江
(2009/05/24 07:10登録)
開かずの扉シリーズ好きだから読んだけど・・・
この作品は読まなくても問題なかった。

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