| シュレディンガーの密室 |
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| 作家 | 麻根重次 |
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| 出版日 | 2026年08月 |
| 平均点 | 6.25点 |
| 書評数 | 4人 |
| No.4 | 7点 | まさむね | |
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(2026/10/18 18:08登録) 閉じ込められた部屋に2人の人間が。生死は不明だが、扉を開ければ周りに充満した硫化水素が流れ込んで死に至る。仮に死亡していた場合、臓器を移植に使えるが、死亡後一定時間内での摘出が不可欠。突入すべきか否か。 こうした状況設定は非常に興味深く、グイグイ読まされました。その後の連続殺人のうち、密室の真相には正直肩透かし感を抱いたのですが、終盤の転換も含め、全体構成は素直に評価したいと思います。結末についても、色々と考えさせられました。 |
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| No.3 | 6点 | 文生 | |
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(2026/09/28 23:53登録) 現実の事故をシュレディンガーの猫に見立てるアイディアは面白い しかし、その割にミステリーとしての仕掛けは小粒で、真相がシュレディンガーの猫とあまり関係ないのが残念。 個人的にはダミー推理で用いられた仮説の方がシュレディンガーの猫との関連性も高くて魅力的でした。 |
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| No.2 | 6点 | 肥し | |
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(2026/09/03 23:43登録) 決して面白くない作品ではないが、期待を超える驚きはなかった。シュレディンガーという舞台設定は魅力的だが、ミステリとしての完成度がそこに追いついていないと感じた。全体的に位置関係も掴みにくく、オチも好みではなかった。もちろん、伏線回収やどんでん返し、ロジックなどミステリとして評価できるポイントもある。 |
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| No.1 | 6点 | みりん | |
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(2026/08/29 21:26登録) 「シュレディンガーの猫」という思考実験はいつの間にか「観測するまで分からない」という程度の意味で使われることが多いよね。本来は、単に観測者が結果を知らない。観測すれば収束するという話ではなく、量子力学をマクロな世界に適用すると死んでいる状態と生きている状態が重ね合されてしまうことへの問題提起なのに。その点でこの舞台設定はミステリー的にはとても面白いけど、「シュレディンガーの猫」という言葉の意味をかなり単純化したタイトルには引っかかってしまう。と、偉そうなことを書いているけど、所詮はシュレディンガー方程式を習った時にほぼ理解できなかった人間の戯言です。 【ネタバレ】 負圧の密室を開けた瞬間に硫化水素が流入して死ぬ。しかし、すでに死んでいる場合は密室に押し入り、臓器を回収しなければならない。この状況設定が非常に独創的で素晴らしい。帯の過剰なハードル上げがなければまあフツーに面白いじゃんと楽しめたはずだ。前例のありすぎるひっくり返し方ではあり、その点は『千年のフーダニット』には敵わなかったが、それを差し引いても十分に魅力的な作品です。 ※風船を用いたダミートリックは風船の中に二酸化炭素が溜まるだけかつ注射器を用いた風船への空気の送気は不可だというような記述があったから、ダミーとはいえそもそも成立しないような気がするのだが…なにか読み落としたのかな。 |
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