温かな手 |
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作家 | 石持浅海 |
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出版日 | 2007年12月 |
平均点 | 4.50点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 5点 | まさむね | |
(2010/12/21 22:53登録) 「人間の生命エネルギーを吸収して生きている生命体」のギンちゃんとムーちゃんとそれぞれの同居人が主役の短編ミステリ集。 って紹介されても、なんじゃそりゃって感じですよね。 私も、当初はなんだかな~と眉唾だったんですが、まあ読み始めれば、妙な設定についてそんなには気にならなかったですね。その辺りは作者の力量なのでしょうか。非常に読みやすいですしね。 でも、謎解き自体はイマイチというか、無理くり感が強い。 総合的にこの点数かな。 |
No.3 | 4点 | 江守森江 | |
(2009/06/02 10:42登録) 動機面のテーマと論理的に推理する過程の二本柱が作者の持ち味で、この連作短編集では持ち味が削がれた感は否めない。 読みやすさだけは何時も感心。 |
No.2 | 5点 | なの | |
(2008/10/21 23:23登録) Q.知人が変死体で発見されました、貴方はどうしますか? A.皆で犯人当てのディスカッション あんたらオカシイよ ギンちゃん&ムーちゃんよりも、周囲が狂ってます |
No.1 | 4点 | こう | |
(2008/07/22 00:04登録) これも石持作品らしい変な設定の作品です。ギンちゃん(兄)、ムーちゃん(妹)と呼ばれる人間のエネルギーを吸収する兄弟の知的生命体がそれぞれ一人の人間(ギンちゃんが女性、ムーちゃんが男性)と共同生活を送っており、その周囲で起こる殺人事件の真相を彼らが探偵役として解き明かすスタイルです。ロジックは楽しめる作品が多いですが、少しこじつけの様なものもあります。特に「酬い」のストーリーは少々ロジックが決め付けに近いかな、と思いました。 最後の短編で兄弟とその同居している人間4人で合流するのですがラストは予想通りの展開でした。 作者は意図的に普通ではない状況設定での本格を目指しているのでしょうが、もっと普通の設定で書いてもらいたいと思ってしまいます。 |