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ミステリの祭典

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血の魔術書と姉妹たち

作家 エマ・トルジュ
出版日2024年08月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 糸色女少
(2026/08/27 22:42登録)
ゴシック風味の幻想サスペンス。バーモントの山奥で、先祖たちが収集した魔術書を守るカロティ家。父が魔術書に血を吸われて死んだあと、妹ジョアンナが一人で結界を張って暮らしていた。一方、実家を出た姉エスターは南極基地の電気技師となるが、同じ血に留まれない一族のタブーがあった。
世界の理を揺るがす魔術書を巡る陰謀。誰が味方で誰が裏切り者か。緊迫した展開が続く中、血の絆をテーマとした家族ものの温もりが救いとなる。ミツバチのような羽音を立てる魔術書、ページに血を吸わせながら読む魔術書など、五感をむずつかせる魔術者たちの描写は秀逸。

No.1 7点 まだ中学生(仮)
(2026/07/25 08:04登録)
異母姉妹のエスターとジョアンナは、離れて暮らしている。ジョアンナは両親亡き後の家を継ぎ、エスターは家を出て南極基地へ。二人の一族が代々隠し、守ってきた大きな秘密、血の本。人の血をインク代わりとして書かれ、魔術を宿した本はその力で様々な人を引き寄せ、運命に絡めとっていく。姉妹と本を書く力を持つ書士ニコラスが出会った時、彼らを狙う者たちも動き出す。
魅力的な設定、生き生きした登場人物、謎めいた物語に引き込まれる。血や呪い、運命や一族の使命といった重い枷に囚われず、日の光の下に走り出していくエスターたちの覚悟が清々しい。

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