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ミステリの祭典

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幽霊船が消えるまで
天才・龍之介がゆく!

作家 柄刀一
出版日2002年02月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2023/01/24 06:57登録)
(ネタバレなしです) 2002年発表の天地龍之介シリーズ第2短編集です。6つの短編は独立した事件を扱った本格派推理小説ですが、第1短編集である「殺意は砂糖の右側に」(2001年)での龍之介の後見人探しの物語が継続して描かれているところは連作短編集的です。「石の棺が閉じるまで」の一般常識の逆を突くトリック、「彼が詐欺を終えるまで」の偽装トリックなど面白いトリックを使った作品が多いですが、プロットが整理不足でどういう謎なのか焦点が定めにくいのが難点でしょうか。その中では「幽霊船が消えるまで」がすっきりした展開で読みやすい上に想定外の容疑者の指紋という、ある意味幽霊船の出現以上に不思議な謎、そして大胆極まりない真相が用意されていて1番印象的でした。

No.1 7点 vivi
(2008/05/23 21:58登録)
前作からの続きとなる連作短編集です。
事件自体は、結構込み入った感じになってきて、
私好みのロジカルな作品が多く、堪能できました。
キャラクターの色んな事情、ドラマも興味深いです。
まあ、次から次へとサクサク事件が進みすぎるのがびっくりですが(笑)
龍之介のキャラクター、ほんわかしていい味が出てきました。

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