home

ミステリの祭典

login
QED 鬼の城伝説
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2005年01月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 nukkam
(2016/01/17 21:42登録)
(ネタバレなしです) 2005年発表の桑原崇シリーズ第9作の本格派推理小説です。シリーズ第6作の「QED 竹取伝説」(2003年)と同じく日本昔話に関する知識や解釈が披露されていて題材としてはわかりやすかったです。つまり私の理解能力はお伽噺や昔話のレベルまでだということなのですが。現代の謎解きも密室の生首事件(残虐描写はなく、安心して読めます)となかなか魅力的です。もっとも崇の「この事件のそもそもの原因を作った犯人は、わが国の歴史そのものじゃないですか」という説明は(作者としてもそこが1番言いたかったんでしょうけど)、飛躍が過ぎてどれだけの読者の共感を得られるかは微妙な気もしますけど。

No.2 4点 TON2
(2012/12/04 20:11登録)
講談社NOVELS
 岡山県が舞台で、朝鮮半島からわたってきた王族の王子という「ウラ」伝説や、彼が築いたという鬼ノ城跡などが出てきます。吉備津神社に伝わる「鳴釜神事」や日本五大御伽噺の一つ「桃太郎」の謎を解きます。
 タタルは後半に登場しますが、語る、語る。この語りが旧家の殺人事権の謎を解きます。
 今回はあまり土地勘のないせいもあり、読み終わった後残るものが少なかったですが、読んでいる途中は知的好奇心がくすぐられ、これがこのシリーズを止められない理由です。

No.1 7点 KOB
(2012/08/05 17:44登録)
薀蓄部分は相変わらずのクオリティ。
首切りの論理など、いつもより事件部分がしっかりしてます。

3レコード表示中です 書評