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ミステリの祭典

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三毛猫ホームズの恐怖館
三毛猫ホームズシリーズ

作家 赤川次郎
出版日1982年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2020/12/31 00:17登録)
恐怖館と言っても赤川次郎のことですから、横溝正史や江戸川乱歩みたいな怖さは当然ありません。舞台は高校で、古いホラー映画を研究する怪奇クラブの会員たちが主要登場人物です。プロローグとエピローグとの間の4つの章は「オペラの怪人」「ジキル博士とハイド氏」「フランケンシュタイン」「ノスフェラチュ」となっています。
途中、ポルターガイストという言葉を片山刑事も石津刑事も知らず、「街頭ポスター」とかボケをかましてくれるのですが、本作が発表された1982年と言えば、スピルバーグ&フーパーの映画『ポルターガイスト』が公開された年ですから、ちょっと感覚を古く設定しすぎな気もします。
まあそんな途中部分の笑いはそれなりに楽しめたのですが、犯人の描き方も密室の理由もおざなりで、解決はどうもいただけません。ホームズも、ナイフの鞘を発見するシーンなんて、もう完全に超能力探偵猫です。

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