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ミステリの祭典

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その血は瞳に映らない

作家 天祢涼
出版日2025年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 HORNET
(2025/11/24 21:26登録)
 横浜のアパートに住む鈴原咲玖良と娘の女子高生・優璃が、同じアパートの住人・緑川に襲われ、母親は死亡、娘も負傷した。すぐ逮捕された緑川は死刑になりたかった、と動機を供述。ニュースサイト記者・千弦は、犯人の供述に疑問を抱き、優璃と共に事件を取材する。
 不審な行動をとる緑川の弁護人や思惑を秘めた関係者の証言に振り廻される千弦たち。 犠牲者が犠牲者を生んでゆく!SNSの闇を抉る傑作長編ミステリー。
<Amazon書籍紹介より>




<ネタバレ>
 片方の側に感情移入してしまった記者は、果たしてその足かせを振り払って真実を見極められるのか―これまでもいくらでもあったであろう作品テーマだが、リーダビリティの高い筆者の筆力もあって、結局面白い。
 そのうえで、最後のどんでん返し―…いきなり違う方向から矢が飛んできた。警察まで結託してのトラップは現実味に欠けるものだったが、エンタメとして読み下せばまぁよし。
 ただ、著者の作品としてはこれまでのほうが好きだったかなぁ…

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