home

ミステリの祭典

login
白魔の檻

作家 山口未桜
出版日2025年08月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 8点 mozart
(2025/12/30 18:51登録)
前作の読後感は(ちょっと重すぎて)余り良くなかったけれど、本作は現代医療の深刻な問題を描きつつも所謂本格色(?)がしっかりあって、ミステリー好きとしてはとても楽しめました。探偵役の城崎響介が真相を明らかにしてヒロイン(?)の春田芽衣とともに犯人と対峙する場面はちょっとベタな展開でしたがこれはこれでありかと。舞台がクローズドサークルとなるご都合主義(?)もこの手の作品に対してはそれほど目くじらを立てるべきものではないと思うし。

どうでもよいことですが冒頭の登場人物一覧表もこの程度の人数ならさして驚きませんが、何頁にもわたる病院の見取り図や何十名にもなる入院患者全てのフルネームを見た時にはさすがに戦慄を禁じ得ませんでした(確かに推理をする上で必要な情報も含まれていたのだけれど)

No.1 7点 虫暮部
(2025/12/28 16:29登録)
 現代日本の医療制度に関する内部告発小説にしてパニック小説。犯人特定のロジックは細かくてちょっときつかった。と言うか、スリリングなパニックの展開に気を取られて、人の動きのアレコレまでは頭に残らない。作者の言いたいことは全部書きますと言った感じで、盛り沢山に過ぎる。
 ああいう論理展開が可能なら、殺人事件だけに絞ってもっと純粋なパズラーにしても良いのに。と私などは思ってしまうが……。

 あと、ミステリである以上、町長の件を曖昧なまま残してしまうのは如何なものか。あのエピソード、どうしても必要だろうか?

2レコード表示中です 書評