home

ミステリの祭典

login
嘘と隣人

作家 芦沢央
出版日2025年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 まさむね
(2025/07/06 12:57登録)
 定年退職した元刑事・平良正太郎が主人公を務める連作短編集。様々な「嘘」が共通テーマで、社会派の一面もあります。元刑事らしい淡々とした語り口と転換の組み合わせが良。
①かくれんぼ:ⅮⅤ夫からの被害の発端となったのは…。
②アイランドキッチン:事件の真相よりも記憶に残る激ヤバ女。こんな人間にロックオンされたら…怖すぎる。
③祭り:外国人労働者を巡る課題。ミステリ度は収録作で一番か。
④最善:痴漢冤罪。本当に最善の策だったのか。巧みなプロット。
⑤噓と隣人:人は何故嘘をつくのか。承認欲求や保身…。少しだけ救いのある話。続編がありそうな締め方。

1レコード表示中です 書評