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ミステリの祭典

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人類の知らない言葉

作家 エディ・ロブソン
出版日2023年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 YMY
(2026/01/04 21:12登録)
犯人捜しの古典的なプロットを用いた作品である。主人公はテレパシーを用いる異星生命体・ロジ族と地球語の通訳をしている女性。
テレパシーを受けていると、地球人は酩酊に近い状態になる。それで意識を失っている間にくだんの通訳相手が殺されてしまい、主人公に嫌疑かけられてしまう。異種族の接触を描いた作品で、謎を解く鍵が両者の差異の中にあるという展開など、ミステリとSF両ジャンルに目配りした感があって巧い。

No.1 6点 糸色女少
(2025/06/25 21:47登録)
舞台は近未来のニューヨーク。人類は音声の代わりにテレパシーで意思を伝える異星文明ロジアと友好関係を築いていた。ロジ人との通訳を務める人間は思念通訳士と呼ばれているが、両者のコミュニケーションには一つ問題があり、ロジ人のテレパシーを聞いていると人間は酩酊のような状態に陥ってしまうのだ。ロジ人の文化担当官フィッツの専属思念通訳士だったリディアは、ある時、通訳の副作用により酩酊して記憶を失い、その間にフィッツは何者かに殺害されてしまう。
殴られたり泥酔したりといった理由で主人公が記憶を失っている隙に起きた殺人事件の重要容疑者にされてしまう設定のミステリは存在するが、異星人との会話の副作用が原因というのは前例がないと思われる。
陰謀論やデマといった現代的なテーマを扱いつつ、主人公のキャラクター設定によってかなり軽妙な味わいなのが特色といえる。

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