| BUTTER |
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| 作家 | 柚木麻子 |
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| 出版日 | 2017年04月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 2人 |
| No.2 | 7点 | HORNET | |
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(2026/08/17 21:50登録) 週刊誌"週刊秀明"の記者・町田里佳は、男性たちに結婚を仄めかして貢がせたうえ、死に至らしめた「婚活連続殺人事件」の容疑者・梶井真奈子の拘置所での取材に挑んでいた。マスコミに全く応じようとしない梶井真奈子だったが、彼女へ「男性に振る舞った料理のレシピを教えてほしい」という手紙を送ったところ、初めて興味を示し、面会に応じてくれることに。何とか彼女に食い込んで取材にこぎつけようとする里佳は、いつの間にか彼女の話、価値観に飲み込まれていくことに― 2017年に刊行されてから7年後、2024に英訳されてから海外で大ヒット。イギリスでは文学賞で"4冠"を獲得し、その功績から2025年に野間出版文化賞を受賞し、今、大きく再評価されている一作。 梶井の心に食い込もうと、里佳が梶井の薦めるままに今で言う「背徳メシ」のようなメニューを食し、次第に梶井の価値観に傾倒していくくだりでは、里佳の世界観を変えるような衝撃を「食レポ」顔負けの描写で描いている。物語の要所要所でそのような「食の描写」が出てきて、物語の本筋とは別に本作品の大きな魅力になっている。 一度梶井真奈子に吞み込まれそうになった里佳が、親友・伶子のかかわりを通しながら持ち直し、後半は梶井の表の顔に隠された本性を露わにしていく「攻め」のターンに転じる。物語の本筋は、梶井が疑いをかけれられている「男性たちの不審死の真相解明」ではない。フェミニズムが謳われて久しいながら、いつまでたっても「女性のありよう」が決めつけられがちな日本社会において、梶井はどう生きようとしたのか、里佳はどう生きていきたいのか、が明らかになっていくのが本筋である。 それが、里佳の親友・伶子、里佳の彼氏の誠、会社の上役・篠井ら職場の仲間たち、それぞれとの関係の中で絶妙に描かれている。作者の手腕の高さを否応にも感じる。 上に書いたように、梶井真奈子の事件の真相解明が主眼ではなく、そういう意味では事件を核にしたミステリとしての色は薄いかもしれない。だが、梶井の真意、"本当の姿"を探っていくとのはそれはそれでミステリでもあり、また(やや思想的理屈がうるさいきらいもあるものの)ジェンダー論ともまた違う、女性の生き様をテーマとした一つの物語としても、非常に楽しんで読んだ。 |
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| No.1 | 5点 | 測量ボ-イ | |
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(2025/05/31 07:11登録) 著者の作品は初拝読。 これ、おそらく実在の事件をモチ-フにしてますよね。 (おそらく、あの事件かと) 拘置所に収監中の女性の価値観や人生観には、さすがに 共感できませんねえ。 主人公の雑誌記者やその友人は、まあ普通の部類の人に 見えました(一男性目線ですが) でも洗脳されかかってたのが解けて、良かったです。 推理性は薄く、どちらかというと社会派作品になるか? なので採点はやや辛めですが、内容はまずまず。 |
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