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ミステリの祭典

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あの日、タワマンで君と

作家 森晶麿
出版日2025年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2025/05/10 22:16登録)
山下創一は配達員をしながら日々を食いつないでいる。ある日、高級レストランから料理を届ける仕事が入った。依頼人は六本木でもっとも高いタワーマンションの最上階に住む多和田という男で、創一が到着すると、強引に部屋に上がらせた。戸惑う創一だったが、窓の外に広がる地上47階の景色に心を奪われてしまう。さらに、そこに現れた人物に驚く。それは高校時代、密かに想いを寄せていた静香だった。リビングに入ってきた女は「玲良」と名乗り、多和田は自分の婚約者だと紹介した――。
Amazon内容紹介より。

全てに於いて現実味に乏しく、その為か胸に刺さるものがありません。我々庶民には手の届かないタワマンの最上階の生活、しかしそこには人に知られてはならない秘密があり・・・。まあ色々起こる割りには低刺激ですわ。どうにも煮え切らない内容に苛立ちが募ります。それでもエピローグになんとか救われました。これが無かったら4点止まりでしたね。

ミステリと言うにはその要素が少なすぎるし、一種の恋愛小説と捉える事も出来ますが、あまりにもぎこちない人間関係にうんざりします。やはりこの人には本格ミステリが似合うようですね。あまり一般受けする作品を書こうとするからこうなるのであって、読者に迎合する必要はないと思うんですけど。

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