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ミステリの祭典

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神様の次くらいに
人の死なない謎解きミステリ集

作家 久住四季
出版日2024年11月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 sophia
(2025/09/19 23:28登録)
●さくらが丘小学校 四年三組の来週の目標 7点
●ライオンの嘘 7点
●神様の次くらいに 8点
●小さいものから消えよ 7点
●デイヴィッド・グロウ、サプライズパーティーを開く 7点

思っていた以上に粒ぞろいの短編集で、「日常の謎」には収まらない緻密な論理展開や二重解決などもあり、どの話も甲乙つけがたいのですが、この状況で起こり得る事件を探偵役が既に予測していたことを「店員が不親切」という発言で表した表題作を一番の高評価とさせていただきます。

No.1 7点 まさむね
(2025/05/24 15:47登録)
 日常の謎5編から成る短編集。派手さはないけれど、バラエティに富んでいるし、心憎い反転もあって水準以上に楽しめました。
①さくらが丘小学校四年三組の来週の目標
 若き小学校の教師が主人公。コミカルな好編。
②ライオンの噓
 高校が舞台。肝となる部室での出来事は、いくら何でも気付かれると思うな。
③神様の次くらいに
 大学生の男女が主人公。謎というよりも、爽やかなラストが印象的。
④小さいものから消えよ
 探偵と推理作家のコンビが、公園から毎日何かが(しかも小さいものから順に)消えていくという謎を追う。王道ではあるが、もうワンパンチ欲しかったかも。
⑤デイヴィッド・グロウ、サプライズパーティーを開く
 「星読島に星は流れた」に脇役として登場したデイヴィッド・グロウが再登場…らしいのだけど、全く記憶になかった。粋な反転に好感。

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