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ミステリの祭典

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コドクな彼女

作家 北田龍一
出版日2024年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2025/05/16 22:31登録)
大学生・叶のもとに、転がり込んできた正体不明の少女。
そのただならぬ気配に、身の危険まで感じる叶。
だが相対した彼女から紡がれたのは、悲痛で、弱々しい叫びだった。

「独りは……いや、です。一緒に、いて」

この言葉をきっかけに、叶は少女を迎え入れ、奇妙な同棲生活が始まる。
「赤瀬奈紺」と名付けられた少女は、孤独のない居場所を叶の隣に見出すのだが……?
Amazon内容紹介より。

異色作との事ですが、ラノベにはありがちな設定で特に突出した部分があるかというと、決してそうではありません。まあ面白いんですけどね。叶(かなえ)と少女奈紺の出会いはかなり変わっていて、こういうのは初めてかも知れません。私が読んで来たラノベの中では、ですが。それがなかなか微笑ましいというか、牧歌的でほのぼのしたもので好感が持てました。その後の二人の触れ合いは、いわゆる男女の恋沙汰云々ではありませんが、逆にそれが新鮮で良いのです。

あまり書くとネタバレしそうなので書きませんが、緩急を付けてのストーリーの流れは飽きることなく読めました。一応一話で完結していますが、次巻があってもおかしくありません。それが出たとして喜んで飛びつくとは思いません。
いずれにせよAmazonのラノベに対する評価は過大なものが多いので、あまり当てにしない方が無難だと思います。

No.1 6点 makomako
(2025/04/27 17:16登録)
「ラノベ読みたちがどよめいた異色作」と帯にありますが、どよめいたかどうかはともかく、変わった作品ではあります。
主人公の少女は本当はとんでもない存在ですが、ちょっとかわいく魅力的です。
まあそこにひかれて読むといた小説ではあります。
時間待ちなどでちょっと読むにはよさそう。

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