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ミステリの祭典

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蛇遣い座の殺人
一尺屋遥シリーズ/旧題『蛇遣いの悦楽』

作家 司凍季
出版日1992年04月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2015/08/14 18:13登録)
(ネタバレなしです) 1992年発表の一尺屋遥シリーズ第2作の本格派推理小説です。なかなか大掛かりな仕掛けが用意してあるのですが、仕上げがかなり雑に思えます。謎解き伏線を結構豊富に揃えてはいるにもかかわらず飛躍し過ぎた推理に感じられました。また人物描写が弱いため、事件の背景に結構複雑な人間模様が隠れていてもこれまた唐突な真相という印象しか残りません。島田荘司の某作品を髣髴させる全体着想はなかなかのアイデアとは思いますが。

No.1 2点 Tetchy
(2008/04/01 00:08登録)
オランジュ城館というフランスの城館を舞台にし、見取り図まで付け、しかも冒頭から壁を通り抜けて落下した死体、天を舞う蛇といった島田荘司ばりの奇想から幕開け、その後も白髪の狂った老女の登場、そして城主影平氏の、家電の買い込みと小型トラック1台分の殺虫剤を購入し、庭のあちこちに埋めるといった理解しがたい行動、等々、かなりミステリアスな導入部だったのだが、蓋を開けてみれば、アンフェアのオンパレード。
あんな見取り図で、このトリックが解るはずがない!

それ以外にも、なんか物語として面白くないんだな、これは。
題名もほとんど内容と関係ないし。

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