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ミステリの祭典

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声
エーレンデュル捜査官

作家 アーナルデュル・インドリダソン
出版日2015年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 はへっ1号機
(2026/09/18 10:43登録)
クリスマスも近いある夜、ホテルでサンタクロースの姿で男が殺されていた。
自らホテルの宿泊客となって捜査を続ける主人公の孤独な姿と、元天才少年の過去が静かに重なり合う。部下のエリンボルクが扱うDVをめぐる裁判が並行し、「家族とは何か」という主題をより鮮明なものにしている。

No.1 6点 YMY
(2025/03/23 22:33登録)
アイスランドを舞台にしたエーレンデュル捜査官シリーズの第四弾。
まずポイントになるのは、被害者グドロイグルの人生模様である。彼は少年時代に華々しく活躍しかけていたが、突如として転落し以後40年近くを細々と生き、クリスマスシーズンに、勤務先かつ居住所であるホテルの地下で殺害されてしまう。しかもサンタクロースの格好をして。
現在の孤独と栄光の過去の対比だけでも十分なのに、観光客やクリスマスの賑わいも加わり、寂寥感が鮮烈に印象付けられる。さらにエーレンデュル自身の苦難ある人生と、別件である子供の虐待事件のエピソードが、妙なる調和をもたらす。これらは、主筋のグドロイグル殺しとは出来事としてリンクしないが、内的・心理的・テーマ的には絶妙な関連を見せる。モジュラー型警察小説の醍醐味が味わえる。

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