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ミステリの祭典

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トゥモロー・ネヴァー・ノウズ

作家 宮野優
出版日2023年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 まだ中学生(仮)
(2025/03/14 20:13登録)
時間が戻る物語だが、そのことを誰もが認識してしまうようになるところが独特。娘を殺された母親が、未成年だったため釈放され今は入院中の犯人を病院まで追いかけて殺害するが、しばらくすると時間が戻ってしまい、改めて殺害に出向いては捕まったり失敗したりする時間を繰り返す。程なく同じ時間が繰り返されていることを知る人が周囲に現れ、犯人も自分が殺されることを知ってしまう。
何をしても元に戻るなら、やりたい放題になって世界は荒廃するのか。そのような時期もあったが、悪事から人を守ろうとする人々が現れたり、ある周囲だけで世界が関心を寄せるイベントが開かれ、その記憶だけが同じ時間を繰り返す中で残り続けたりする優しい状況へと移っていく。仮定の世界に順応していく人の思考や行動を想像させる作品。

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