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ミステリの祭典

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悪魔の水槽密室 「金子みすヾ」殺人事件
一尺屋遙シリーズ

作家 司凍季
出版日1996年08月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/12/11 21:23登録)
(ネタバレなしです) 1996年発表の一尺屋遙シリーズ第5作の本格派推理小説です。どちらかといえばサブタイトルの「金子みすゞ殺人事件」の方が作品内容に合っているような気がしますが「水槽密室」の謎もなかなか魅力的です。トリックの着想も悪くないと思いますし密室にする理由も一応は考えられています。人物描写の弱さは相変わらずですが本書の場合は深刻に受け止めると気分が悪くなりそうな事件背景があり、深みのない文章はかえって正解だったように思います。これは賛否の分かれそうなところで、悲劇ドラマとしての重苦しさをもっと求める読者もいるでしょうけれど。

No.1 4点 Tetchy
(2008/04/03 22:16登録)
水槽密室というトリックをやりたいがために、作者の好きな金子みすヾをモチーフにむりやり小説を書いた、そんな感じがするバランスの悪い作品。
せっかく穂波朱鷺絵という謎めいた女性を設定したのに、全く活かしきれていない。
他にもいいたいことあるが、このくらいで。

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