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ミステリの祭典

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冥王の花嫁

作家 奥田哲也
出版日1998年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2024/10/02 21:06登録)
(ネタバレなしです) 1998年発表の本格派推理小説とホラー小説のジャンルミックスタイプです。首を切断され、その首を腹部に埋め込まれるという猟奇的殺人が連続します。それほど描写が生々しくないのは個人的にはありがたいですが、ホラー好きの読者にとっては微妙な評価になるかもしれません。「死者たち」というタイトルの章が複数挿入され、被害者も含めた女性たちが描かれますが誰が誰だかわかりにくく、登場人物リストを作って読むことを勧めます。真相はかなりの衝撃があって印象に残りますが、終盤以外が謎解きもサスペンスもあまり盛り上がりません。

No.1 6点 Tetchy
(2008/03/28 23:53登録)
切断された首を死体の引き裂かれた腹に収め、しかも周囲の皮膚に縫い合わされているという猟奇死体が発見されるというなんともおどろおどろしい幕開けから始まる本書。
なぜ死体にそのような処理をするのか?の真相について思わず「おおっ」と声を挙げてしまった。
今までの奥田作品の中で最も良かったように思う。
ただレクター博士のようなキャラクターが、あまり活かされてないなぁ。
物語の締め方も唐突だし。

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