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ミステリの祭典

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京都駅殺人事件
十津川警部シリーズ 駅シリーズ

作家 西村京太郎
出版日2000年02月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 たかだい
(2024/12/15 07:58登録)
西村京太郎作品でお馴染みの十津川警部が活躍するシリーズの一つで、特に『駅』に特化して書かれた「駅」シリーズ(「終着駅殺人事件」や「札幌駅殺人事件」などが該当)に属する作品となります
今作の舞台は京都駅で、東京で1人の青年が殺害された事件をきっかけに、醜悪な京都駅を破壊しろという脅迫文が京都駅に送り付けられる事態へと発展していきます
本書には「長編推理小説」とは書かれてますが、本作はミステリーというよりサスペンスの色が濃いです。ついでに言えば、以前、西村京太郎の別作品をレビューした際にも言ったエンターテイメント性の高い作品でもであるかと思います
爆弾を盾に京都駅を脅し、警察を振り回す犯人の目指す先と、なんとかして先回り(逮捕)を試みる十津川警部や京都府警。両者の、暖簾に腕押し的な対決が読んでいて面白い
おそらく割と初期の作品であるからか話が練られている印象もあり、勢い任せではない程良い重厚感もあって読み応えのある良作かと思います

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