| 半暮刻 |
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| 作家 | 月村了衛 |
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| 出版日 | 2023年10月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 3人 |
| No.3 | 6点 | ぷちレコード | |
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(2026/05/19 21:01登録) 会員制クラブに勤める山科翔太と辻井海斗は、女性客を騙して借金まみれにし、風俗店に落としていたが、ある日警察の摘発にあう。だが逮捕され実刑に服したのは翔太だけだった。 児童養護施設で育ち、少年院に入ったことがある翔太と、経産省のキャリア官僚の息子である海斗。第一部では翔太が自らの罪と向き合い、第二部では広告代理店に就職した海斗の罪を捉えていく。ヤクザは暴力団対策法に縛られるが、半グレはカタギの世界に身を置きながら、法の隙間で好き勝手が出来る。代理店勤務のエリート社員でも犯さざるを得ない合法的な犯罪。「日本社会の闇と本物の悪をえぐる」という帯が、ひしひしと迫る社会派サスペンス。 |
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| No.2 | 6点 | 猫サーカス | |
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(2025/09/24 17:21登録) 翔太と海斗はルックスを買われ、「カタラ」なるグループに入ることになる。このグループは会員瀬クラブの形態をとりながらデート商法を行い、網にかかった女性たちを風俗に送り込んで利益を稼ぐ半グレの集団だった。ほぼ同時期に入店した翔太と海斗は優れた理解力と適応力を発揮し、瞬く間に頭角を現していく。そんな彼らにとって師のような存在になったのが城有という男だった。物語は二部に分かれ、第一部では二人が半グレビジネスに絡めとられていく姿を追いながら裏社会の黒い流れを、第二部では一流企業の会社員が業務として行う不正行為と、それに胡坐をかく上級国民の姿が圧倒的リアリティを持って描かれる。物語が進むにつれ、利益至上主義、自己責任論、他人への無関心など現代社会の病理が次々と浮き彫りにされる。人間性への冒涜とさえ言えるそれらに作者の抱く怒りがひしひしと伝わってくる。このような絶望的な日本社会にも、絶望で終わらない何かがほのかに見える。新自由主義に毒され切った現代の本当の悪を問う社会派小説。 |
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| No.1 | 6点 | 八二一 | |
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(2024/12/05 19:30登録) ある事件が、青年二人の運命を変えてしまう。 本当の悪とは何か。罪を償うとはどういう事か。社会の闇に深く切り込んだノンストップの一気読み社会派小説。 |
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