home

ミステリの祭典

login
さかさ髑髏は三度唄う
一尺屋遥シリーズ

作家 司凍季
出版日1993年10月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2015/07/12 21:46登録)
(ネタバレなしです)  1993年発表の一尺屋遥シリーズ第3作の本格派推理小説です。タイトルはデビュー作の「からくり人形は五度笑う」(1991年)を連想させますが内容的には全く関係なく、どちらを先に読んでも影響ありません。複雑な人間関係を描いているのですが人物描写があまり上手くないのでそれが十分に読者に伝わらず損をしています。トリックもこれまでのシリーズ2作品と比べると小さくまとまった感があります。また語り手役と一尺屋の友情も、これで本当に友人なのかと疑問を抱く場面がしばしばでした。最後は強引にまとめていますけど。

No.1 2点 Tetchy
(2008/04/01 22:52登録)
唄う髑髏、白秋の詩に秘められた暗号といったガジェット。衆人環視の中での毒殺事件という不可能犯罪。
今回も島田荘司氏ばりの幻想味を加えた舞台設定なのだが、全然物足りません。

この司凍季氏ならでは!というケレン味がないんだよね。
物語としてのコクも欲しい。

2レコード表示中です 書評