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ミステリの祭典

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死体で遊ぶな大人たち

作家 倉知淳
出版日2024年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 7点 文生
(2025/01/08 18:18登録)
なかには無理のあるものもあるものの、死体を用いたトリックという縛りのなかであの手この手とバリエーション豊かな仕掛けが飛び出してくるのが楽しかったです。ベストは『屍人荘の殺人』の本歌取りに挑戦した「本格・オブ・リビングデッド」ですが、不謹慎なロジックをこねくり回す「それを情死と呼ぶべきか」も面白い。最後の表題作はトリック的にちょっと物足りない代わりに、事件解決後のサプライズに遊び心があり、全体的に満足度の高い短編集でした。

No.1 4点 虫暮部
(2024/12/06 11:58登録)
短編×4、どれも物足りない。論理が粗い。
 特に「三人の戸惑う犯人候補者たち」。真相が人海戦術ではつまらない。すると注目すべきはホワイだが、“話を聞かれた” だけのことをフォローする為に死体そのものを見せるのは本末転倒では?
 他にも――×××の性質が想像に基づくものでしかない。回りくどい偽装工作を施す心情的裏付けが強引。棒2本程度を隠すのってそんなに大変か?
 最後の名前の件には笑ったが、それだけではねぇ。

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