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ミステリの祭典

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黒い犬の秘密
ジュナの冒険シリーズ 代作(エラリー・クイーン・ジュニア名義)/改題『見習い探偵ジュナの冒険 黒い犬と逃げた銀行強盗』

作家 エラリイ・クイーン
出版日1978年11月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 6点
(2025/05/28 20:53登録)
国名シリーズでクイーン家の給仕として登場した少年と同じ名前のジュナを主人公としたジュブナイル・シリーズの第1作。ただし彼は小さな村に、おばのアニー・エラリイと一緒に住んでいるという設定です。このシリーズはリー監修の下、他作家が代作したもので、クイーン外典と同じパターンと言えます。1941年発表の本作を執筆したのは、英語版wikiによればサミュエル・ダフ・マッコイとフランク・ベルナップ・ロングだそうです。
タイトルの黒い犬とは、ジュナが飼っているスコッチ・テリアのチャンプのことで、事件解決にはチャンプも活躍します。さすがクイーン監修だけあり、子ども向けとは言っても荒唐無稽な話ではなく、それなりの意外性もあり、論理的にもなかなかよくできています。ただ最後の犯人追跡の前、チャンプがどこにいたのかだけは不明なままで、ちょっと言い訳はしているものの説得力がありません。

No.1 4点 江守森江
(2011/01/17 05:08登録)
エラリイ・クイーン監修のジュヴナイル・シリーズで、ゴースト・ライターが書いているので名義がエラリイ・クイーンJr.となっている。
銀行強盗を目撃し逃走されるも、ひょんな事から逃走経路を発見して、ジュナ少年が独自に犯人追跡する冒険の物語。
それでもクイーン監修だけあり冒頭から伏線も張られ、一部には大人向けでも通用するネタまで仕込まれていてジュヴナイルとバカには出来ない。
受験勉強に励むべき息子が図書館の児童コーナーから借りてきたので、勉強の息抜きにシリーズを読む事を嫁に内緒で私が許可した(サッと読めて勉強の息抜きには丁度良い←私は息抜きし過ぎて中学受験に失敗したのに懲りてない)
※採点は大人が読んだ場合を基準にしている(ジュヴナイルとしては良質)

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