暗殺 |
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作家 | 柴田哲孝 |
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出版日 | 2024年06月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 7点 | 人並由真 | |
(2024/10/24 11:27登録) (ネタバレなし) 二年前の狙撃暗殺事件をモチーフにした、セミドキュメンタリーフィクション。 読む前はもうちょっと重厚なものを予想していたが、エンターテインメント寄りでスラスラ読める。たぶん確実に『ジャッカルの日』を意識したであろう箇所もあるが。 いろいろとお勉強になる一方、どこか隔靴搔痒の感もあり、そこは物足りない。まあこの手のミステリ一冊から得られるものに期待しすぎるのも、受け手としてはいささかアレ過ぎるが。 それなりに楽しめたが、本気で面白い時の作者の本域には、とても届いていない感じではあった。 |
No.1 | 7点 | 蟷螂の斧 | |
(2024/07/26 09:58登録) 今月は、安倍元総理の三回忌、アメリカではトランプ元大統領の暗殺未遂事件が発生。歴代指導者で、日本の首相が7人、アメリカ大統領4人が暗殺されています。本作・帯より~「元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。日本の未来を奪った2発の弾丸。本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?」~前半はノンフィクション風な展開で、中盤から一記者が事件を追います。巷で指摘されている(本作もその立場)「警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。」は「現場検証」と「実況見分」との違いを明確にしていないので誤誘導の可能性が高いです(苦笑)。いづれにせよ謎が多すぎる事件。裁判が早期に開かれ、様々な疑問点を明らかにして欲しいと願うばかり。 |