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ミステリの祭典

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オーラリメイカー

作家 春暮康一
出版日2019年11月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 糸色女少
(2026/01/05 20:25登録)
宇宙に進出した地球の人類を含む知的生命体が連合を形成している遠い未来、その一方で人工知能から進化して自意識を持った被造知性が知能流を組織し、両者は潜在的な対抗関係にあった。知能流に押され気味の連合は、新たな加盟種族を求めて宇宙探査を行っていた。そんな中、銀河辺境の星系で惑星軌道が作為的に修正された痕跡が見つかる。
この作品は壮大なスケールの宇宙SFであり、「知性とは何か」を問い掛けている。作者の作品の多くに共通するのは、真の知性の深化は必ず倫理を生むという、祈りにも似た信念だ。それは本書のために書き下ろされた「滅亡に至る病」の主題ともなっている。

No.1 7点 虫暮部
(2024/07/12 12:09登録)
 ジャンルとしてミステリでなくとも “謎とその解明” を内包する小説は少なくないわけで、本作も複数視点・時制トリック・多重人格ネタまで駆使して謎の種族を壮大なスケールで描き出している。しかも水面下にはぎっしり裏設定が詰まっていそうだ。
 まぁ人間だって “変な生き物” ではある。文庫版は〔完全版〕で改稿&新作短編追加、これが面白いので是非こちらで。
 ところでハードSFは特に、作品に関する解像度が作者の説明力と読者の理解力の鬩ぎ合いで決まるようなところがある。なので、もうちょっと判り易く説明して欲しい部分もあったが、“自分の無知を棚に上げて……” と言われたら反論出来ないかな。

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