home

ミステリの祭典

login
未明の砦

作家 太田愛
出版日2023年07月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 take5
(2024/07/07 17:36登録)
600ページ超えなのに、一気読みでした。
作者はTRICK2等の脚本も手掛けています
本作品は超社会派です。熱量が凄いです。
元は新聞に連載されていたということで、
ジャーナリズムもまだ死んでないのかなと
だが作品の中では散々な書かれようですが

金権政治、労働問題、警察組織の問題また
戦後日本の民主主義の問題と、多岐に及び
読者に問う作者自身が、取材をしっかりと
されているのがよく分かります。読み手の
自分が自分事で日本の問題を捉えているか
問われていると身の引き締まる思いです。
日本国憲法に触れているところでも、自身
教育に携わる者として大変心に残りました

ミステリー要素は高くないかもしれません
しかし各人が何を考えて行動するのかは、
最後に回収されていきますし、ご都合主義
そう読む方もいるかもしれませんが私には
清々しい希望を感じる終わり方でよいです

東京都知事選挙に出かける事のみ読書休憩
以後一気読みが本作品のもつ力の証明です✨


1レコード表示中です 書評