黒猫を飼い始めた 講談社 編 |
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作家 | アンソロジー(出版社編) |
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出版日 | 2023年02月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 6点 | メルカトル | |
(2025/04/30 22:19登録) ルールは一つ。全作家が「黒猫を飼い始めた」の書き出しで始めること。秘密の手紙を運ぶ猫、悪神が乗り移った猫、猫ではないかもしれない猫……。二行目から一変する世界に息を呑み、結末に言葉を失う。愛も驚き恐怖も全部詰まった、会員制読書クラブMRCで大好評のショートショート企画が待望の文庫化! Amazon内容紹介より。 最初の三編目まで読んだ時点で7点は堅いかと思いました。作家で言うと潮谷験、紙城境介、結城真一郎。しかしその後なにこれ?って感じのものがあったり、平均点位のまずまずの掌編が見られ、この点数に落ち着きました。ミステリ作家が多い事もあり、叙述トリックや最後の一行、ダイイングメッセージなど、ミステリ的ガジェットが結構駆使されている作品がありました。掌編とは言えバカに出来ません。 幾つかこれは!と思われる作品があったり、記憶に残りそうな作品があったり、結末が判然とせずあとは想像に任せます的なものがあったり、とにかく色んな味を楽しめるのは間違いありません。以前読んだ『これが最後の仕事になる』よりはレベルが上がった感じがしました。黒猫とミステリは相性が良いのでしょうかね。 |
No.1 | 6点 | 虫暮部 | |
(2024/04/11 13:24登録) 講談社メフィストリーダーズクラブ発のショート・ショート企画第一弾。26作家がこの表題を最初の一行とする作品を寄稿。 “黒猫” が人名で、それを “飼う” と言うSMちっくな話が絶対にあるだろう、作家リストを見ると●●●か×××××あたりが書いてそうだ。と思ったんだけどな~。森晶麿や西尾維新に気を遣ったのか。 「レモンの目」のあの “一言” があまりにも怖い。 |