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ミステリの祭典

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密室法典
古城行成&戸賀夏倫

作家 五十嵐律人
出版日2024年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 文生
(2024/05/17 05:46登録)
前作『六法推理』のように法律を使った推理を展開するものと思っていると、その路線はすっぱり切り捨てられ、単なる法律絡みのミステリーになっていました。そもそも、今回は六法推理の使い手である古城行成自体の出番も少なかったですし。まあ、個性的な趣向が失われた反面、古城の推理ミスがあからさますぎるという前作の欠点もなくなったので一長一短といったところでしょうか。
ちなみに、今作ではエピソードごとに主人公が交代し、前作ではサブキャラだった登場人物の掘り下げが行われている点も読みどころになっています。
個人的ベストは法律絡みのホワイダニットが見事な「閉鎖官庁」で、他の3作はまずまずといったところ。

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