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ミステリの祭典

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真夜中法律事務所

作家 五十嵐律人
出版日2023年11月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 SU
(2025/12/16 17:19登録)
死者の霊を見ることが出来る検事および元弁護士の活躍を描いている。本作においては、霊は死をもたらした生者が罰された時に、成仏することになっている。
第一章では、この設定の紹介のために小さな事件が解決され、罰とは有罪判決が下されることと例示される。第二章以降では、主人公たちは霊の法則のさらなる細則を探りつつ、殺人事件の被害者女性の霊を成仏させるタスクに挑む。これは、犯人探しのみならず、いかに犯人を罰するかも課題となり、一筋縄では行かない。やがて予想外の事態も発生し、物語は特殊ルール下の謎解きミステリとして、予想以上に本格ものに変容する。

No.1 7点 文生
(2023/12/26 07:58登録)
この作者の作品は登場人物の行動に納得できないことが多くて相性の悪さを感じていたのですが、本作は素直に面白かったです。地縛霊を成仏させるために犯人を見つけて法の裁きを受けさせるという発想がユニークですし、特殊設定を活かしたトリックもよく出来ています。ただ、話を成立させるために、設定を盛りすぎている感があるのが気になるところ。

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