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ミステリの祭典

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ローウェル城の密室

作家 小森健太朗
出版日1995年09月
平均点4.50点
書評数4人

No.4 3点 E-BANKER
(2015/02/26 22:17登録)
1995年発表。
江戸川乱歩賞の最終候補にも残った作者の処女長編作品。

~「三次元物体二次元変換器・・・」。森に迷い込んでしまった丹崎恵と笹岡保理の前に現れた不気味な老人は確かにそう言った。訳のわからない二人だったが、次に気付いたときには、二次元の世界へと入り込んでいたのだ・・・。少女漫画『ローウェル城の密室』の登場人物、メグとホーリーとして。漫画の世界の中で二人は恐るべき密室殺人に巻き込まれる・・・。驚天動地のトリックで乱歩賞最終候補作となった超本格ミステリー~

これ、よく出版したなぁー
って思うはず。普通の感覚なら。
弱冠十八歳で本作を発表した作者に罪はない。何せ高校生だもの。
それをあろうことか乱歩賞の最終候補に祭り上げ、出版までしてしまった大人たちの罪だろう。

ということで中味の批評をしても仕方ないのだけど、少しだけ書くと・・・
この密室トリックはないよ!
なぜ「密室講義」まで入れてしまったのか理解に苦しむ。
(こんな解法なら全く関係ない)

密室殺人が起こるまで読まされる世界観の説明も長すぎだろう。
長い割には全く頭に入ってこないし、この描写では男女の別さえはっきり書き分けていない。
(もしかして叙述トリックかと身構えてしまった)

まぁ仕方ない。
あくまでも「習作」だということで理解しておこう。
(メタがやりたかったのは分かるけどねぇ・・・)

No.3 10点 パト
(2010/08/26 10:53登録)
至高の密室トリック。

No.2 2点 CRYSTAL
(2009/12/17 23:40登録)
確かに16歳でこれを書いたってのは凄いと思うけど、それに対する2点です。

久しぶりに読後に不快感を覚えた。

No.1 3点 Tetchy
(2008/11/19 19:58登録)
本書は当時弱冠16歳で乱歩賞最終選考に残り、落選した著者の幻のデビュー作である。

その特異な設定ゆえに選考会は賛否両論に分かれ、喧々諤々の論議が繰り広げられたとかいないとか。
なにしろ本作の主人公は少女漫画の世界に入り、その漫画の世界で起こる殺人事件を解決することになるという、なんともアクの強い作品である。

で、驚天動地の結末というのが本書の売りだったのだが、この真相は解ってしまった。
というよりも「まさか・・・じゃないよなぁ」というのが真相で呆けてしまったというのが正確なところ。
私にしてみれば誰もが思いつくがバカバカしいと思って破棄するアイデアを16歳の若さで作品にして、応募してしまった、作者の若気の至りの結晶としか思えないのだが。

これは乱歩賞を受賞しなくてよかったと、読後に思ったのはそんな感想だった。

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