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ミステリの祭典

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超新星紀元

作家 劉慈欣
出版日2023年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 文生
(2023/10/31 10:02登録)
三体シリーズの劉慈欣の長編デビュー作。
超新星爆発による放射線バーストを浴びた大人たちが死に絶え、子供だけの世界になるというアイディアや、そのことによって巻き起こる混乱を描いていくというプロットはユニーク。 
ただ、年齢によってそんなにきっちり生死は分かれないだろう、子供だけとはいえそんな意味不明なことはやらないだろうなどツッコミどころが満載でイマイチ乗り切れません出した。面白いところもないわけではありませんが近年の劉慈欣作品と比べると完成度は大きく落ちる感じ。

No.1 7点 虫暮部
(2023/10/28 13:54登録)
 序盤は、こういうテーマを中国の作家が自国の上層部を舞台に描く、と言うのはなかなか興味深いな~、と余裕があったのだが、途中からどんどん悪夢のような方向へ傾き、その容赦の無さについて行くだけで精一杯に。『バトル・ロワイヤル』か『蠅の王』か?
 そしてミステリ的と言えなくもない着地。え~、たった30年で? あれがもっと気の利いたオチであれば。いや、そもそもエンディングに捻りが求められるタイプの話じゃないのだから、蛇足に思える。
 厳井くんが一貫して “メガネ” 呼ばわりされるのには苦笑。眼鏡男子のイメージって万国共通なんだろうか?

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