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ミステリの祭典

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科警研のホームズ 毒殺のシンフォニア
科警研のホームズシリーズ

作家 喜多喜久
出版日2019年10月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 まさむね
(2025/07/21 19:12登録)
 かつて「科警研のホームズ」と称された室長の土屋と、各県警から科学警察研究所(科警研)に派遣された3人の研修生による短編集第2弾。
①毒殺のシンフォニア:パーティー会場で毒殺された研究者。犯人は彼に近づかずに毒を飲ませたのか?
②溶解したエビデンス:水酸化ナトリウム溶液に浸された白骨死体の謎。
③致死のマテリアル:一酸化炭素中毒事故と思われたが、死因は呼吸不全。なぜ?
④輪廻のストラテジー:衆人の監視下で急死した新興宗教の教祖。輪廻のため自ら心臓を止めた?
 設定上そうせざるを得ないだろし、決して悪くはないのだけれど、「こういう物質又はこうした特性があるのです」を連発されるのはちょっとツラいか。②は工夫を感じたけれど…。

No.1 5点 たかだい
(2025/06/14 20:27登録)
科捜研…ではなく科警研という微妙に聞き馴染みのない警察組織の一部署を主舞台に、様々な毒物を主軸に据えた風変わりなミステリー短編集
同じ作者による別シリーズ「化学探偵Mr.キュリー」にも若干通ずるモノがあった気がしますが、そちらに比べてより専門性が高かったように思います
専門知識がないと謎解き不可能という点で(作者も異なる別作品にはなりますが)「天久鷹央の推理カルテ」と本質が近く、故に「そんな物質があるんだ」とか「そんな事あるんだ」と言う楽しみ方が出来るタイプのミステリーです
少なくとも私はそうゆう方向で本作を楽しみました

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