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ミステリの祭典

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ラザロの迷宮

作家 神永学
出版日2023年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 びーじぇー
(2026/01/31 18:58登録)
この作品は、謎の青年の失われた記憶を回復しようとする試みと、閉ざされた空間での連続殺人という異質な二つの物語が、次第に結びつくところに面白さがある。鍵となるのは「ラザロ」。
ラザロとは新約聖書に登場する人物名であり、イエス・キリストの奇跡により蘇ったとされる。死からの復活を意味する言葉なのである。記憶喪失の青年についていた血の量は誰かの死を予想させ、館では次々に人が殺されていく。それらの謎への興味と共に、本作でラザロが何を意味するのか、誰が蘇るのかについても読者は気にし続けなければならない。多くの死と引き換えに成立する復活の真相と動機は印象的である。

No.1 6点 文生
(2023/09/24 23:08登録)
推理イベントのアトラクションに閉じ込められた参加者が連続殺人に巻き込まれるクローズドサークルパートと、血まみれの記憶喪失男の正体を催眠療法を駆使しながら探っていく刑事パートが交互に語られる物語は非常にスリリング。謎が謎を呼ぶ展開にワクワクしますし、二転三転のプロットもよくできています。話としてはとても面白かったです。しかし、本格ミステリのメインの仕掛けに××××ネタを使っているのはいただけません。アンフェアのうえに陳腐です。ちなみに、どんでん返しにこのネタを使っている作品を読むのは今年だけで3度目になります(残り2作は本格ではなくサスペンスでしたが)。面白かったので7点以上を付けたいところですが、このネタにはいささかうんざりしているのでマイナス1の6点で

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