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ミステリの祭典

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逆転正義

作家 下村敦史
出版日2023年08月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 ぷちレコード
(2025/03/14 21:52登録)
いじめを教師に報告した高校生、家出中の女を保護した男、自宅で人を殺してしまった女、罪なき子供を殺された父親。
自分には自分の、他人には他人の物差しがある。そして自分の基準が絶対正しいとは限らない。どの話もディテールが騙し絵のように構成され、攻守、善悪、男女、それまでの設定が終盤で一気に覆される。読めば読むほど自分の偏見、頭でっかちな正義感、価値観がひっくり返される。今、自分の前に映る光景が本当に正しいのか、読みながら迷宮に入り込む。景色が反転するどんでん返しミステリ集。

No.1 6点 まさむね
(2024/05/14 21:44登録)
 6編が収録された短編集。個々の短編はメッセージ性も含めて好きなタイプなのですが、一貫する系統が見えてしまう分、続けて読むとどうかなぁ、という面もあります。①、⑤、⑥あたりに、作者の意思(主張?)が強く表れているのだと思います。
①見て見ぬふり:時代を反映した作品。
②保護:おっと、見事にやられました。2作目に配置したのは正解。
③完黙:本作品の中では最も凡庸か。
④ストーカー:少なくともポイントの一つは容易に気づくかも。
⑤罪の相続:恨みの連鎖という、古から現代に繋がる課題。
⑥死は朝、羽ばたく:ふむ。突っ込みたい点や、①や⑤と重複する部分もあるけれど、短編集の締めとして好印象。

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