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ミステリの祭典

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焰と雪 京都探偵物語

作家 伊吹亜門
出版日2023年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 まさむね
(2024/01/06 12:26登録)
 大正時代の京都を舞台とした連作短編集。警察を辞めて私立探偵となった鯉城武史と、伯爵の落とし子である露木可留良が事件の真相に迫ります。
 第一話「うわん」は、結構あっさりとした結末で多少肩透かし。でも読み続けるべし。第二話「火中の蓮華」、第三話「西陣の暗い夜」で人間の情念を示しつつ、読みどころは第四話の「いとしい人へ」。その流れでの最終話「青空の行方」もハードボイルドタッチで好印象。
 一般的なバディものとは一味違った味わいでした。6.5点を切り上げてこの採点。

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