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ミステリの祭典

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公爵さま、いい質問です
行き遅れ令嬢の事件簿

作家 リン・メッシーナ
出版日2023年07月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 ミステリ初心者
(2025/12/26 23:47登録)
ネタバレをしております。また、前作のネタバレになってしまっているかもしれません。

 前作がかなり読みやすいコージーミステリだったため、設定を忘れないうちに2作目を買いましたw 今作も非常に読みやすいです。
 私は海外ミステリアレルギーのきらいがあり、カタカナの名前の登場人物を覚えるのは苦手です。この作品も多くの登場人物が出ます。にもかかわらず、非常に早く読了できました。作者の文の上手さか、訳者の上手さか、そのどちらもかw ただ、事件にかかわっている人物は少なめなので、覚えやすいというのはあると思います。

 今回もベアトリスの成長と変化が楽しめます。
 前作で事件を解決し、探偵として覚醒したベアトリスは、事件の謎を目の前にすると大胆な行動をとって捜査をするようになります。前回も他人の部屋に潜入をしていたりしてましたがw
 また、レディ・アバクロンビーに気に入られ、その助けもあってか、それまで社交界で全く存在感がなかったベアトリスがヌニートンと楽しくおしゃべりしたりするようになれました。ただ、個人的には、普段は全く存在感がなく事件の前だけ名探偵になるベアトリスのほうが、どこかシンデレラ的な魅力があってよかったかもしれませんw
 さらに、前作ではケスグレイブに対してそこまで大きな恋愛感情を持っていなかった印象でしたが、本作ではもうはっきり好きになっているような気がします。また、ケスグレイブもベアトリスとヌニートンがおしゃべりをしているときに苛立っているような感じもあり、ケスグレイブ側も憎からず想っているのでしょうね(勘違いでなければ)。

 推理小説的部分について。
 読みやすいコージーミステリに本格推理小説を求めてはいけませんが(?)、前作よりさらに推理小説っぽさが薄くなった感じが否めませんw
 アリバイ検証やトリックの検証などはなく、ただ動機面から犯人を捜していく流れになります。真犯人にいきつくヒントはかなり小さく、また日本人の私からすれば全く予想できないものでしたw

 今作はさらにミステリっぽい恋愛小説のようになりましたw しかし、非常に読みやすく後味の良いあまり考えることなく読める本は、自分にとっては良い本格推理小説と同等に貴重ですw

No.1 5点 nukkam
(2023/09/03 02:19登録)
(ネタバレなしです) 2018年発表のベアトリス・ハイドクレアシリーズ第2作です。シリーズ前作の「公爵さまが、あやしいです」(2018年)でベアトリスがでっちあげた恋愛話が家族の注目を浴びてしまい、何とか収束させようとする細工が裏目に出て殺人事件に巻き込まれる展開が面白いです。ベアトリスの内気は随分と改善された感がありますが、代わりにずけずけと毒舌を吐く場面が増えたような(笑)。ケスグレイブ公爵と再会しての探偵コンビ活動も楽しいですが、本格派推理小説としても充実の前作と比べると手掛かりは十分でなくしかも後出し気味での謎解きで、平凡なコージー派ミステリーになってしまった感があるのが個人的には残念です。

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