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ミステリの祭典

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ドレス

作家 藤野可織
出版日2017年11月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ぷちレコード
(2024/11/10 22:32登録)
SF的設定のものもあれば、いわゆる日常の謎が舞台のものもある。どれも母娘、親友、恋人などの二人組の関係が中心に置かれていて、その中で人の記憶の危うさや他者を理解することの難しさが探究される。
どの作品も想像できない方向に展開し、ラストでは背筋が凍ることもある。作品が提示する様々な問いは簡単に解消されず、読後も脳裏に響き続ける。

No.1 5点 zuso
(2023/07/03 23:05登録)
八編を収めた短編集。やがて甲冑のようになる謎のアクセサリーが、恋人たちを引き裂く表題作など、視覚的な不気味さを引き継ぎつつ、五感そして認識へと言い知れぬ不穏ぶりを広げている。
白眉は「息子」。息子が消える話だ。だが消されるのは認識であり、記憶なのだ。

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