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ミステリの祭典

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警部ヴィスティング 疑念
警部ヴィスティング

作家 ヨルン・リーエル・ホルスト
出版日2023年03月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 YMY
(2025/03/11 21:53登録)
休暇中のヴィスティングのもとに、差出人不明の封書が届く。そこに書かれていたのは一連の数字のみ。それは一九九九年に起こった少女殺害事件の事件番号だった。されには第二、第三の手紙が送られてくる。いったい手紙の主は何を知らせようとしているのか。
この作品には実際にモデルとなった事件があり、作者は警察官時代に容疑者を逮捕したが、証拠不十分で無罪となり、以後「膿んで癒えることのない心の傷」を抱き続けてきたのだという。
作者の原点ともいえる本作は、そうした小さなもの、弱き者の尊厳を踏みにじる卑劣な犯罪者たちへの静かな怒りに満ちている。

No.1 7点 文生
(2023/04/07 09:26登録)
シリーズ第15弾(日本では5作目の翻訳)の北欧ミステリー。
ヴィスティング警部の自宅に送られてきた謎めいた手紙がきっかけで20年前に起きたレイプ殺人を再調査していくというものですが、当時はあまりにも犯人が明白だと思われていた故に見逃されていた事実が次々と明らかになっていく展開が面白い。これぞ捜査小説の醍醐味といった感じです。
ちなみに、本作は本格ミステリではないものの、本格でおなじみのある仕掛けが施されています。したがって、本格ミステリを読みなれている人なら途中で薄々真相に気づくのではないでしょうか。とはいえ、犯人を追い詰めていくミステリドラマとして読み応えがあるのでそのあたりは大きな瑕疵にはなっていません。人気作家による安定の佳品です

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