| バイオスフィア不動産 | 
  
|---|
| 作家 | 周藤蓮 | 
|---|---|
| 出版日 | 2022年11月 | 
| 平均点 | 6.50点 | 
| 書評数 | 2人 | 
| No.2 | 6点 | 糸色女少 | |
| 
      (2024/12/03 21:42登録) 内部で資源とエネルギーの全てが完結し、なお且つ住民が望むあらゆるものを生成できる設備も備えた「バイオスフィアⅢ型建築」の普及により、人類はみな自発的引きこもりとなった。そんな状況下でも、ごくごくわずかながら働いている人たちがいる。それは誰か。バイオスフィアを管理する不動産会社の新米クレーム処理係、ユキオとアレイだ。景観問題、異臭騒ぎ、隣人トラブルなど。発想は奇想天外だが、ミステリとしてのファインプレー精神が貫かれた全5話。  | 
  |||
| No.1 | 7点 | 虫暮部 | |
| 
      (2022/12/22 16:29登録) 御仕事小説にしてバディもの、教養小説にして未来予測シミュレーション。萌え要素もあり(いや、無いか?)。 第一話、第二話はミステリっぽいけど、以降やや違った方向へ進んでしまった。第四話の理屈はなんだか苦しい。 表紙で示されたような “なんじゃこりゃ” な異物感が小説全体にもっとばらまかれていて然るべき、かとは思う。特に、ユキオの入れ物がアレで中身がアレな設定は生かされていない。世界設定を言葉で描き切れていないのだから、意地悪く言えばアニメの原作に最適。こういうのは挿画を入れてもいいんじゃないですかハヤカワさん? 正直なところ、この世界はかなり楽しそうだ。  | 
  |||