| ウィンダム図書館の奇妙な事件 イモージェン・クワイシリーズ |
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| 作家 | ジル・ペイトン・ウォルシュ |
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| 出版日 | 2022年11月 |
| 平均点 | 5.67点 |
| 書評数 | 3人 |
| No.3 | 6点 | ことは | |
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(2026/05/24 23:48登録) 前情報から、イギリスのコージー風ミステリを想像していたが、実際にはかなり趣の異なる、妙な展開の話だった。 なにが妙かというと、メインと思われた冒頭の事件の犯人探しが、終盤にはメインではなくなり、第二の事件はあのように処理され、最終的には「xxはそのときxxxxxxxか?」という点にフォーカスが移っていくところだ。 ではつまらないのかといえば、そんなことはなく、描写が完結でサクサクすすむので、かなり楽しめる。 読み終わってから振り返ると、無駄なエピソードや登場人物がほとんどなく、緊密に関係しているのも好感触だ。 とくに、ただの雑談に見える「クリスマスの時期の雪」の話が、ちゃんと伏線として機能するのが、かなりセンスがよい。しかも、ここの伏線回収は、なかなか壮大感があって、きわめて魅力的。 2作目以降も読んでみるかもしれないが、ちょっとキャラ立ちが弱いので、読まないかも。どっちになるか微妙なところ。 |
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| No.2 | 6点 | まだ中学生(仮) | |
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(2023/08/10 23:42登録) イモージェン・クワイの本職はカレッジ付きナースだが、学寮長から学生、時には警察に至るまで頼られ、ほとんど悩み事相談係になっている。 学生が図書館で変死を遂げ、折しも資産家からの寄付を受ける直前とあって、何よりもスキャンダルを恐れる学寮長が、イモージェンのもとに駆け込んでくるところから物語は始まる。 運営に四苦八苦する貧乏カレッジの苦労や、いじめやドラッグ、階級の問題など、現代イギリスの抱える問題がこの物語にも及んでいるが、この物語の主人公は、あくまで「ウィンダム図書館」なのだ。イモージェンが大切なものを手放すラストはビターだが、少し光明も感じさせてくれる。 |
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| No.1 | 5点 | nukkam | |
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(2022/12/06 00:01登録) (ネタバレなしです) 英国の女性作家ジル・ペイトン・ウォルシュ(1937-2020)は児童文学や歴史小説の作家として名声を築きあげ、ミステリー作家としての活躍は1990年代からと遅咲きです。ドロシー・L・セイヤーズ(1893-1957)がピーター・ウィムジー卿シリーズの最終長編となった「大忙しの蜜月旅行」(1937年)に続いて着手していたらしい未完のシリーズ作品「王座そして統治」を補筆完成させて1998年に発表したことで有名で、ウォルシュは更にこのシリーズの続編を3作品書き残しています。他には大学保健師のイモージェン・クワイを主人公にしたシリーズ長編が全4作あり、ミステリーデビュー作でもある1993年発表のシリーズ第1作の本書も森英俊の「世界ミステリ作家辞典『本格派編』」(1998年)で「90年代を代表する本格派の名作」となかなかの高評価です。もっとも本格派のプロットとしては風変わりな展開です。大学の図書館での学生の不審死の謎解きですが、この謎解きは意外と早い段階で(一応の)解決に至ります(自白もあります)。しかしこれで終わりにはならず、イモージェンは「それ以上、何を証明しろというんだ?」と警察が関心を示さない未解決の問題をすっきりさせようとします。この残り物の謎解きにはビブリオミステリー的要素があるのですけど(それが高評価の理由?)、俗人の私には高尚過ぎて怪死事件の謎解きを上回る面白さがあるのかよくわかりませんでした。 |
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