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ミステリの祭典

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汚れた雪
警察官ロッコ・スキャヴォーネ

作家 アントニオ・マンジーニ
出版日2020年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ぴぃち
(2025/06/21 19:18登録)
主人公のロッコ・スキャヴォーネは、ローマでやらかした失態のため、アルプス山麓の署に左遷されてきた人物。都会育ちの彼が文句を言いながら、豪雪地帯で起きた事件を捜査する。
ロッコは型破りの警察官で、しばしば唖然とするような行為に出る。その脱線に笑っていると、最後は意外なほどに堅固な謎解きが待っている。

No.1 5点 YMY
(2022/11/07 22:27登録)
ある事件による懲罰人事でローマからアルプス山麓の町に飛ばされた副警察長ロッコがスキー場で重機に轢かれバラバラになった死体の謎を追う。
ミステリとしてトリックが優れているというタイプの作品ではないが、ロッコと彼を取り巻くキャラクターがとても魅力的。一匹狼で口が悪い、酒とマリファナを愛し、容疑者に高圧的な態度をとることも厭わず、金のためには犯罪に手をつけることもあるというロッコだが、刑事としての腕はピカイチの上、倫理観は一本筋が通っておりどこか憎めない。

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