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ミステリの祭典

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入れ子の水は月に轢かれ

作家 オーガニックゆうき
出版日2018年11月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2023/12/16 20:15登録)
沖縄の歴史を背景として、連続する怪死事件を描いたアガサ・クリスティー賞受賞作。
正直なところ洗練されているとは言えないが、過去と現在、そして沖縄と本土と海外とに目配りして物語を編む視野の広さと構成力は得がたい。

No.1 5点 虫暮部
(2022/07/16 11:58登録)
 第8回アガサ・クリスティー賞受賞作。大雑把に要約すれば、入れ子の水が月に轢かれる話。大きな輪の中で翁がわーわー騒いだりも。
 地図があっても水流に関するアレコレは実感しづらい。それゆえ主人公が何かに気付いてあっと驚いてもピンと来なかった。
 割とよくあるタイプの人情話が展開される部分などは冗長。一方、敵役のグロテスクな貌が十全に描かれてはおらず、こちらにはもっと紙幅を費やして欲しかった。困ったものだ。筆力はあると思う。

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