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ミステリの祭典

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さよならに反する現象

作家 乙一
出版日2022年04月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 まさむね
(2022/07/23 22:45登録)
 5編を収録した短編集。うーん、どうなのだろう。総じて中途半端な印象を受けました。
 最も作者らしい設定の短編が「悠川さんは写りたい」。心霊写真を作ることが趣味の青年と交通事故で亡くなった女子大生のやり取りが、何かホッとします。でも尻切れトンボ感が否めず。「そしてクマになる」も嫌いじゃないのだけれど、もうワンパンチほしかった印象。

No.1 6点 虫暮部
(2022/06/14 12:08登録)
 愛読者の求めるものではあるが、代表作になる程ではない作品集か。余白の多い書籍の構成がマッチする作風は得だね。一番好きなのは「悠川さんは写りたい」。乙一らしい坦々とした変な話。でも読み返すと、伏線らしきものが不発? 意外におとなしいまま終わっちゃったか。
 元ネタがある2編は、どうなんだろう?“書ける” 人にこんな企画は必要は無いと思う。

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