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ミステリの祭典

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無頼の掟

作家 ジェイムズ・カルロス・ブレイク
出版日2005年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 ʖˋ ၊၂ ਡ
(2023/08/03 13:26登録)
一九二〇年代のアメリカ南部を舞台に、危険と隣り合わせの人生を選んだアウトローたちの姿を鮮やかに描いている。注目すべきはその主人公像。西部小説の残り香を漂わせつつ、古いモラルへの反発を抱えたその姿は、二〇年代という時代を反映したものなのだ。
彼を動かすのは、絶望や歪んだ感情ではなく、自由と冒険への欲求なのだ。爽やかな犯罪活劇である。

No.1 6点 八二一
(2022/05/18 20:35登録)
ピカレスク・ロマンの興奮、青春小説の瑞々しさ、犯罪小説の緊張感、ウェスタンの猥雑な面白さ。それらが渾然一体となって、クライマックスに向かって突き進んでいく。荒々しさの余韻とそこはかとない叙情が漂う幕切れも素晴らしい。

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