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ミステリの祭典

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6月31日の同窓会

作家 真梨幸子
出版日2019年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2022/05/04 21:08登録)
 地元ではブランドとされる私立高校・蘭聖学園。そこには、「6月31日の同窓会案内状」が届いた女子には「お仕置き」が為されるという怪伝説があった。卒業してずいぶん経つ、89期生に次々と届く招待状。蘭聖学園OBであり、現在は弁護士を務める松川凛子のもとには、その恐怖におののく89期生たちが次々に訪れる。が、その後続けてそれらのOBが怪死していく。いったい、招待状は誰が送っているのか、怪伝説は本当なのか―

 ここ最近(?)の真梨氏の作品によくあるのだが、とにかく登場する女子が多いうえに関係が複雑(あるいは、伏線として前半分かりにくく描写しているためそう感じるのか)で、誰が誰でどの子だったのか、こんがらがってくる。リーダビリティが高く、読むスピードが速くなるためなおさら、短時間にいろんな女子が入れ代わり立ち代わり登場してくる感じになってしまう。
 分かりやすいし、ある意味典型的な真梨幸子らしい作品ではあると思う。

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