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ミステリの祭典

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無邪気な神々の無慈悲なたわむれ

作家 七尾与史
出版日2022年01月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 HORNET
(2022/04/25 21:28登録)
 子供を神と崇める信仰が根付く児宝島。事故で両親を失った瑠偉を養子に迎えた一年の記念にこの島を訪れることにした辻村京子、正樹夫妻は、多くの子供が居ながらも、大人が一人もいない児宝島に次第に違和感を感じる。夫妻は島を調べ始めるが、その隙に瑠偉が攫われてしまう。攫ったのは、この島でもっとも神様らしい存在だった――。

 プロローグを読んだ時点ではその後の展開に期待をしたのだが、結局そのプロローグで本編の答えを明かしているようなものなので、本編序盤の島の不可解さも、読者としては答えが見えている感じで「長い」という感想になってしまう。
 推理らしい推理の場面もなく、ただただ悲劇を追っていくような展開で、ミステリというよりはホラー。ラストもただただ悲劇の終焉という感じで、読み易くはあるものの深みはなかった。

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