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ミステリの祭典

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獣たちの海
オーシャンクロニクル・シリーズ

作家 上田早夕里
出版日2022年02月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 糸色女少
(2025/02/04 21:50登録)
大規模な海面上昇のため陸地の大部分が水没した地球が舞台の四編からなる中短編集。
いずれも主人公たちがそれぞれの生き方、死に方を選びとっていく物語。大きな破滅へと向かう世界の中では、ひとつひとつは小さな決断かもしれない。しかし、それは決して無駄ではない。異質な存在や価値観を認めて、交流や対話を繰り返し、葛藤しながら自らの進むべき道を選びとる。小さな物語の積み重ねの先に大きな希望は生まれるのではないか。改めてそんなことを感じさせてくれる作品集。

No.1 8点 虫暮部
(2022/03/29 13:52登録)
 メインの中編「カレイドスコープ・キッス」の柱は二つ。カレイドスコープ:立場による世界の違い、異なる視点ゆえの摩擦。これについては結末で作者が語り過ぎかな~と言う気もする。ラスト3ページは無くても良かった。
 で、キッスのほうは中心人物二人の関係性。早川書房は百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』を出したり、そこから派生した小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』をシリーズ化したりしていて、それに呼応したのかな~と邪推。少なくとも出版社サイドはそういう流れが生まれたと捉えているのでは(もっとやって)。

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